元高校英語教師が語る【日本人が英語を話せない4つの理由】

グローバル社会とも言われる21世紀、コミュニケーションの手段として益々英語の重要度が高まっていく中、日本は先進国の中で大きな遅れを取っています。

日本が英語教育に力を入れていない訳でもありません。

大半の日本人が中学ー高校ー大学にかけて10年近く英語を学んでいるはずなのに、なぜか英語を話せないんです。

一体なぜでしょうか?

今日は、海外留学高校英語教師経験をし、現在はマレーシアにて日常的に英語を使って生活している私が、

日本人が英語を話せない本当の理由をお教えします。

英語学習者・英語教育に携わっている方は必見。

以下、動画の要約になります。

1. 英語学習に対するモチベーションが低い

英語習得に於いて最も重要な事の一つが『モチベーションを高く保つこと』ですが、日本で生活する事によって外国語習得へのモチベーションは低下します。

島国である日本は、全体に占める外国人の割合が非常に低いです。

近年、都会では多くの外国人観光客を見かけますが、日常では交流する機会がない人が殆ど。ましてや私のような田舎出身者は外国人と話す場面などほぼ皆無でした。

つまり、日本で生活する上で英語力は不要なんです。生活に必要ないものをわざわざ努力して学びたいと思いませんよね。

また、『日本がとても住み良い国である』ということも実は問題です。

日本はインフラが整いまくっているため、高い生活基準豊富な雇用機会が備わっています。

そうなると日本人が積極的に自国から出ていく理由が見つかりません。

発展途上国の人々が外国語を学ぶ理由は、より生活水準の高い先進国に移住したいからです。

彼らの外国語学習に対するハングリー精神に日本人が敵うことはないでしょう。

2. 日本語と英語の言語的違い

英語韓国語、どちらの方が習得が簡単でしょうか?

もちろん韓国語です。なぜなら文法や発音が日本語に近いですからね。

英語は日本語と真逆の特徴を持つ言語です。例えば、日本語の語順はSOVであるのに対し、英語はSVOですので、慣れるのに時間がかかります。

SOV (私は)主語 → (英語が)目的語 → ( 嫌いだ)述語

SVO (I)主語 → (hate)述語→ (English)目的語

また、日本語はピッチアクセント言語と言って、音の高低が意味の違いをもたらすのに対し、英語はストレスアクセント言語と言って、音の強弱・長短・高低が意味の違いをもたらします。

ピッチアクセント  あ*め(雨☔️) あめ*(飴🍬) *音程が上がる

ストレスアクセント  im*port 輸入(名詞) import* 輸入する(動詞)  *長く・高く・大きく

伝わっていますでしょうか?(笑)

さらに、日本語には存在しない音が、英語には沢山存在します。(r, l, th, v, f…

今挙げた例は氷山の一角にすぎません。詳しいことは別の記事でお話しますが、こういった大きな言語的違いが日本人の英語学習を大きく妨げていると言えるでしょう。

3. 日本の英語教育

学校の英語教育は入試にフォーカスされているため、授業ではスピーキングを教えません。

入試のシステムは今後少しずつ改善されていくようですが、現時点センター試験では英語4技能のうち、リーディングリスニングしか測っていません。スピーキングライティングといった出力系は試験・採点に人件費がかかるからです。

私も高校教師として生徒に英語を教えていましたが、教えなければならない文法事項が多すぎて、必須ではないスピーキングはやはり二の次になってしまいがちでした。

必要ない文法事項を削り、スピーキングを取り入れた入試制度を整えていかなければ生徒が授業でスピーキングを学ぶ機会を作ることは難しそうです。

英語教育の開始年齢も遅すぎます。

近年は日本でも小学校での英語の授業も増えてきていますが、海外では幼稚園の年齢から英語教育が義務化になっている国もあります。

言語学習の臨界期を考えると、少なくとも小学校低学年には英語の音を学び始めていたいところです。

臨界期  ネイティヴの子供と同じように、ある言語環境に身を置くだけで言語習得ができる時期。10〜13才までとされ、これを超えると言語学習が極端に難しくなる。

4. 日本人のメンタリティー

日本人には恥の文化があります。人前で間違えたくないという思いですね。『完璧な文法や発音でなければ恥ずかしい』という考えは、会話において学習者を萎縮させ、思考を停止させます。

お酒を呑むと英語が話せるという日本人が多いのはこのため。

結果として英語を練習する機会を失い、話せないまま挫折してしまいます。

また、言語の文化背景も関わってきます。

日本は集団主義国であり、他者との協調・調和を美徳としています。日本語言語もそれに伴い、やんわり断る表現・曖昧な表現・同調する表現を発達させてきました。

西洋はどちらかといえば個人主義ですので、はっきりと個人の意見を主張することが正しいとされています。そんな中で生まれた英語という言語は、曖昧な表現を避け、ストレートに思いを伝える表現を発達させてきました。

つまり、集団主義的なメンタリティーを持ち、曖昧な表現を好む日本人が、真逆の文化背景で生まれた英語という言語を使う際、言葉選びが難しくなります。

例えば、日本語では文末を曖昧に終わらせることが多いですよね。日本語は聞き手言語ですので相手に気持ちを汲み取ってもらうため、あえて文末をフェードアウトさせたりします。

英語では文章を完結させるのが基本です。はっきり言葉にしなければ伝わらない言語ですからね。

こういった文化背景の相違に伴うメンタリティーの違いが日本人の英語習得の障壁になっているのは間違えありません。

まとめ

以上4つの要因を踏まえると、日本人が英語を話せないのはむしろ当たり前な事だと思えてきますね。

もちろん、日本人は英語を諦めろということではありません。

本気で英語を話せるようになりたいのであれば、こういった観点から自分の英語学習に対する姿勢や学習法を見直していく必要がありそうです。

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以下、今回の内容を英語で復習しましょう(日本語字幕あり)

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